3. 被害の調査

 被害の調査とは、建物に発生した被害を探し、その位置と損傷の程度を記録する作業です。調査する建物部位は、以下の9点です。各部位をクリックすると、損傷程度の例示がPDFファイルが別タブで開きます(写真は、「災害に係る住家の被害基準運用指針 参考資料」より引用)。

・建物の外側から、

1)屋根2)外壁3)基礎

・建物の内側から、

4)天井5)柱または耐力壁

6)内壁7)床8)建具9)設備

まず凡例を書きましょう

  1. どの部位の被害なのかが分かるように、右図のように凡例を書いてください。

被害調査のしかた

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    発生した被害を確認する(今回は例として赤枠内の内壁被害を扱います)

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    損傷した位置を図面にマークします(図面内の赤線)

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    内閣府の損傷程度の例示を参考にしながら、損傷程度(IからV)を図面に記入します(写真例は損傷程度Vです)

  4. 左:被害状況
    右:損傷程度の例示

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    損傷した箇所の全体像がわかるように写真を撮影し、写真番号を図面に記入します。写真番号は通し番号をふります。

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    外壁の被害は、損傷箇所を平面図に(青ペンで)記入するだけでなく、建物の四面について(できればそれぞれ正面から)写真を撮影します。

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    屋根の調査は、屋根の図面に瓦のずれや屋根の損傷状況を記入してください。屋根の被害が見えない場合は、ある程度想像で結構です。

傾斜の測り方

  1. 下準備で作成した下げ振りを用意してください。次に建物の四隅にひもをあてて、建物の傾きを計測します。120cmの先端が壁から何cm離れているかを定規ではかり、記録します。

    傾斜の測り方

2.下準備
4.被害の評価
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