-自宅でできる建物被害認定-
被害の調査とは、建物に発生した被害を探し、その位置と損傷の程度を記録する作業です。調査する建物部位は、以下の9点です。各部位をクリックすると、損傷程度の例示がPDFファイルが別タブで開きます(写真は、「災害に係る住家の被害基準運用指針 参考資料」より引用)。
・建物の外側から、
1)屋根、2)外壁、3)基礎、
・建物の内側から、
4)天井、5)柱または耐力壁、
6)内壁、7)床、8)建具、9)設備
どの部位の被害なのかが分かるように、右図のように凡例を書いてください。
発生した被害を確認する(今回は例として赤枠内の内壁被害を扱います)
損傷した位置を図面にマークします(図面内の赤線)
内閣府の損傷程度の例示を参考にしながら、損傷程度(IからV)を図面に記入します(写真例は損傷程度Vです)
左:被害状況右:損傷程度の例示
損傷した箇所の全体像がわかるように写真を撮影し、写真番号を図面に記入します。写真番号は通し番号をふります。
外壁の被害は、損傷箇所を平面図に(青ペンで)記入するだけでなく、建物の四面について(できればそれぞれ正面から)写真を撮影します。
屋根の調査は、屋根の図面に瓦のずれや屋根の損傷状況を記入してください。屋根の被害が見えない場合は、ある程度想像で結構です。
下準備で作成した下げ振りを用意してください。次に建物の四隅にひもをあてて、建物の傾きを計測します。120cmの先端が壁から何cm離れているかを定規ではかり、記録します。