実被災建物を活用した建物被害調査研修

 新潟県小千谷市には、2004年に発生した新潟県中越地震で被災し、そのままの状態で保存されている建物があります。
 この建物は、2010年に建物内に発生したすべての被害をシートに写し取り、その被害量を詳細に分析するとともに、正確な平面図・立面図・展開図を作成しました。さらに、内閣府防災担当において建物被害認定調査を担当する職員が被害を点検し、それぞれの損傷について損傷程度を同定しました。
 このようにこの建物は、実被災建物で現存し、詳細な被害調査が実施され、かつ、その正解(精解)が判明しているわが国で唯一の建物として研修に活用されています。